あなたの生きる力を引き出す「がん治療」

がん遺伝子治療

がんの原因の根本を断つ
新しいがん治療の選択肢

当院のがん遺伝子治療の特徴

がん遺伝子治療は、副作用が少ない治療です。また、また、末期がんや難治性がんにおいても寛解まで持ち込める症例や長期の延命を果たす症例を数多く出しており、適応の幅が広いのも特徴の一つです。

世界に広がるがん遺伝子治療

1990年、米国にて世界で初めて遺伝子治療が行われてから四半世紀。この間、世界中で多く研究がすすめられ、特定の遺伝性疾患に限られていた治療の領域もあらゆる難治性疾患にまで広がっています。

特に遺伝子の異常が発生のメカニズムに深く関わるがんの治療については、遺伝子治療研究の対象疾患の64%を占め、多くの研究が行われ複数の国で承認製剤が発売されるに至っています。

~がん発生の仕組みとがん遺伝子治療~

細胞は毎日ダメージを受けている

ヒトの身体を構成する細胞は、化学物質・放射線・紫外線・ホルモンなど絶えず様々な刺激に晒されています。これらの刺激により、細胞が破壊されると細胞のがん化要因となっています。

しかし、毎日絶えず押し寄せるこれらの刺激によって細胞が都度がん化することとなってしまっては、ヒトはこの環境を生き抜くことができません。

実は、細胞には細胞が破壊されても、細胞のがん化を防ぐ機能が備わっています。

この機能は、細胞内の遺伝子にプログラムされており、このプログラムが個々の細胞において毎日適切に働くことで、私たちの身体は「がん」の発生のリスクから守られています。

がん抑制遺伝子とは

細胞のがん化を抑制するメカニズムが、プログラムされた遺伝子をがん抑制遺伝子といいます。がん抑制遺伝子は細胞のがん化を未然に防ぐ働きをもった物質(がん抑制遺伝子産物)を作ることにより以下のような働きをします。

がん抑制遺伝子のはたらき

  • 細胞の増殖を停止する
  • 壊れた細胞の機能を修復する
  • 細胞を自殺させる(アポトーシス)

がん抑制遺伝子

結果、がん細胞の発生はがん抑制遺伝子の働きによって、細胞にとって刺激の多い環境下にあっても、がん化を抑制し正常な状態を保っていけるようになっています。

がん抑制遺伝子の限界

しかし、がん抑制遺伝子の働きにも限界があります。生活環境下において絶えず細胞が晒されている刺激により、がん抑制遺伝子自体が破壊されてしまったケースです。がん抑制遺伝子は本来の働きを喪失し、壊れたまま放置された細胞は制御を失い無限に増殖を続けます。

つまり、これががん細胞の発生です。

がん抑制遺伝子の限界

壊れたがん抑制遺伝子の機能を回復するがん遺伝子治療

がん細胞では、がん抑制遺伝子(複数の種類がある)のうちいくつかが壊れており、その壊れた遺伝子の情報を複製しながら増殖していきます。

がん遺伝子治療は、一度失われた、がん抑制機能の回復のため、がん抑制遺伝子を再びがん細胞へ導入する治療です。がん抑制遺伝子の投与により、がん細胞は本来のがん抑制機能を回復し、がん細胞の増殖を停止し、細胞の自殺(アポトーシス)に導きます。

がん遺伝子治療の仕組み

【特徴1】治療による副作用が少ない

がん遺伝子治療では、がん抑制遺伝子を、運び役となるベクターに入れて点滴等の方法で体内に投与します。近年、ベクターの安全性が向上することで副作用のリスクも大幅に改善されてきました。また、臨床試験において適切な用法、用量の検討が進み、副作用の少ない治療法の検討も進められてきました。

尚、ごく稀に以下のような副作用が発生する可能性がございます。また、当院では重篤な副作用の報告はこれまでにございません。

がん遺伝子治療の現在考えうる副作用について

  • これまでの国内外の報告から、遺伝子治療一般に比較的よく見られる軽い副作用

    • 感冒様症状(発熱、鼻水など)
    • 消化器症状(下痢、吐き気など)
    • 軽いアレルギー性反応(発疹など)
    • 軽度の白血球減少
  • これまでの国内外の報告から、ごく稀ではあるが遺伝子治療に見られた比較的強いと考えられる副作用

    • 腎機能障害
    • 骨髄抑制(高度の貧血、高度の白血球減少など)
    • 重度のアレルギー症状(喘息発作、ショック)
    • 血液凝固障害(出血傾向、血栓症など)

※ 治療に際し緊急処置の必要が生じた場合、医師の判断で適切な処置および検査を行います。その際は別途費用が生じます。

【特徴2】末期がんから難治性がんまで適応の幅が広い

がん遺伝子治療は、副作用が少ないことから他の治療の適応が不可能になったケースでも適応が可能な場合もございます。そのような末期などで余命を宣告され、緩和ケアを勧められたケースなどからも多くの著効例を得ております。当院では遺伝子治療を標準治療を補完する治療のひとつとして位置付けており、以下の場合に限り適応しております。

がん遺伝子治療適応実績

当院におけるがん遺伝子治療実績

がん遺伝子治療の適応について

  • 「標準治療」などにおいて他に治療の選択肢がない場合
  • 年齢・副作用などにより「標準治療」の継続が困難であった場合
  • 「標準治療」を現在(若しくは今後)実施中(または予定)であり、併用を患者本人が望んだ場合

※ 1~3のいずれかに適合し、かつ通院が継続的に可能であると医師が判断した場合

また、以下のがんにおいては遺伝子治療の効果の程度や安全性の観点から適応をしておりません。その他のがんでも、がんの進行状況等により適応ができない場合もございます。

適応が不可能ながんの種類

  • 脳腫瘍全般
  • 小児がん
  • 悪性リンパ腫・白血病、多発性骨髄腫

また以下の場合、治療の適応ができない場合がございます。

適応除外例

  • HIV抗体陽性の患者
  • 重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある患者
  • 人工透析を受けている患者
  • 重症の心機能障害、心不全を有する患者
  • 重篤な肝機能障害、肝硬変を有する患者
  • 活動性の炎症性疾患を有する患者
  • 最近6ヶ月以内に脳出血、脳梗塞などの既往のある患者
  • 血液疾患を有する患者
  • アルコール依存症、薬物依存症患者
  • 未成年、妊娠中の女性、妊娠が疑われる女性、あるいは授乳中の女性患者
  • その他、本治療により不利益を受けると予測される患者

【特徴3】併用で抗がん剤や放射線治療の効果を高める

がん遺伝子治療は単独でも増殖周期の停止またはアポトーシスにより腫瘍細胞の増殖を抑制し排除する効果が認められますが、特にその効果として期待されるものが、抗がん剤治療や放射線治療の治療効果を増幅する効果です。

当院でステージⅣのがん患者様に抗がん剤治療や放射線治療を併用した場合の治療実績が以下のとおりです。がんの種類別や治療内容ごとにこれを明らかにするには至ってはおりませんが、抗がん剤や放射線の治療前もしくは治療間にがん遺伝子治療を行ったケースにおいて、がんの増殖を抑制し排除する効果が報告されています。

ステージⅣにおけるがん遺伝子治療の実績

ステージ4におけるがん遺伝子治療と抗がん剤・放射線治療併用による治療実績

今後、これまで標準治療のみで適応ができなかった末期がん患者においても、がん遺伝子治療との組み合わせにより、抗がん剤の投与量や放射線の照射量を軽減することで副作用を軽減し、これらの治療の適応の幅を広げていく可能性も期待されます。

本治療は、科学的根拠に基づいた効果や安全性が確立している治療ではありません。医学的な効果については個人差があり必ずしも満足できる効果を保証するものでもありません。

【特徴4】患者様ごとに合せたテーラーメード型治療

当院ではがん抑制遺伝子のうち多くのがんに関連が考えられる5つの遺伝子を導入することができます。がんはそれぞれに特徴があり、壊れやすい遺伝子の種類も変わってきます。当院では複数の遺伝子を用意することで、患者様のがんに合せた最適な組み合わせを提案し治療を行います。

当院で使用する遺伝子

また、院外の研究機関、医療機関とも連携し、より安心して治療を受けて頂くための院内基準を設け安全の確保に努めております。

治療中であっても当院の基準に基づく医師の判断により、治療を中止する場合もございます。

がん遺伝子治療の費用

がん遺伝子治療は、保険適用外の自由診療となるため、費用は全額自己負担となります。当院では、検査費・処置費などのすべての費用が以下に含まれており、追加で費用が発生したりすることはありませんので安心して治療を受けて頂くことができます。

初診料 33,000円(初回のみ)
治療費 1回 330,000円
6回 1,650,000円

費用はすべて税込

がん遺伝子治療は、医療費控除の対象となります。お支払いには各種クレジットカードをご利用いただけます。

クレジットカード

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がん遺伝子治療に関わる、ご相談お問合わせなどは下記フリーダイヤルまでお電話ください。

副作用

当院では重篤な副作用は見受けられません。しかし、以下の副作用が予想されます。

遺伝子による副作用

軽度な副作用として、発熱やだるさを感じることがあります。この症状は特別な処置をしなくても12-24時間程度で改善されます。

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いる遺伝子は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。
日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

*承認を受けていない医薬品・医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」 のページをご確認ください。

国内の承認医薬品等の有無の明示

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報の明示

  • Germline-integrationのリスク評価
  • General Principles to Address the Risk of Inadvertent Germline Integration of Gene Therapy Vectors Oct. 2006

遺伝子の潜在的な毒性:遺伝子治療の副作用および禁忌

① これまでの国内外の報告から、遺伝子治療一般に比較的よく見られる軽い副作用。対処法は定型的なものを記載するが、これに限るものではない。

  • 感冒様症状(発熱、鼻水など)
    →対処法:消炎鎮痛剤、消炎酵素剤、抗生物質、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤等の投与
  • 消化器症状(下痢。吐き気など)
    →対処法:症状に合わせた薬剤等の投与
  • 軽いアレルギー性反応(発疹など)
    →対処法:抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド等の投与
  • 軽度の白血球減少
    →対処法:原則的に経過観察

② これまでの国内外の報告から、ごく稀ではあるが遺伝子治療に見られた比較的強いと考えられる副作用。対処法は定型的なものを記載するが、これに限るものではない。

  • 腎機能障害
    →対処法:治療中止、抗ウイルス薬。輸液、利尿剤等の投与
  • 骨髄抑制(高度の貧血、高度の白血球減少など)
    →対処法:治療中止、抗ウイルス薬、G-CSF投与、輸血
  • 重度のアレルギー症状(喘息発作、ショック)
    →対処法:治療中止、ステイロイド投与
  • 血液凝固障害(出血傾向、血栓症など)
    →対処法:治療中止、蛋白分解酵素阻害剤、血栓溶解剤投与など

除外基準

  • HIV抗体陽性の患者
  • 重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある患者
  • 重篤な腎機能障害の患者
  • 重症の心機能障害、心不全を有する患者
  • 重篤な肝機能障害、肝硬変を有する患者
  • 活動性の炎症性疾患を有する患者
  • 最近6ヶ月以内に脳出血、脳梗塞などの既往のある患者
  • 血液疾患を有する患者
  • アルコール依存症、薬物依存症患者
  • 子供、妊娠中の女性、妊娠が疑われる女性、あるいは授乳中の女性患者(避妊指導を行う)
  • その他、本治療により不利益を受けると予測される患者、および本人ならびに家族(あるいは親族)の文書による同意が得られない患者など

治療のながれ

がん治療ホットライン 0120-232-255