抗糖化コラム

ファストフードはアンチ・アンチエイジング

ファストフードの食べすぎは抗糖化の大敵

ファストフードには、トランス脂肪酸を含んだ食品が多くあります。トランス脂肪酸とはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させるもので、動脈硬化をはじめ、様々な病気への影響が報告されています。糖化の観点から見てもファストフードは、“アンチ・アンチエイジングの代表的な食事”といえるでしょう。

ファストフードの揚げものの多くは、からっとした食感と、食品を長持ちさせるためトランス脂肪酸を多く含む食用油を使っています。トランス脂肪酸のように酸化しやすい油は体によくありません。ファストフードを長期間、頻繁に食べることによって糖尿病、心臓病の発症リスクが大幅に高まります。

しかし、街にはファストフードを提供するお店があふれています。手軽な価格が人気の理由ですが、アメリカでは子供の糖尿病疾患率が問題となっています。

人類の歴史は、ある意味で飢餓との戦いの歴史とも言えます。飢餓に適応するため脂肪を効率的に蓄積する能力を私たちは獲得しました。ですので、もともと厳しい自然環境の中で生き残ってきたアメリカ先住民やヒスパニック系の人々が過食に走ると、過剰に脂肪を貯め込み肥満やさまざまな病気のリスクを抱えこんでしまいます。日本人である私たちも他人事ではありません。魚、穀類、野菜中心の食事を続けてきた日本人にとってファストフードは、同じように反作用が大きいといえるでしょう。

ファストフードはアンチ・アンチエイジング実際に米国でハンバーガーやピザ、フライドチキンなどのファストフードを頻繁に食べる人では、肥満やインスリン抵抗性のリスクが高くなり、2型糖尿病の発症が増える傾向があるという研究結果が発表されています。

この研究は、2005年に医学誌「Lancet」に発表されたもので、米国で1984年から2001年に実施された「青年期冠動脈疾患リスク進展調査(CARDIA:Coronary Artery Risk Development in Young Adults)」で、登録時に18~30歳だった白人とアフリカ系米国人の男女3,031人を対象に行ったもの。ファストフード店で食事を週2回以上、15年間続けた人は、利用が少なかった人に比べて、体重が平均で4.5kg増加し、インスリン抵抗性も約2倍に増加していました。

また、中国でも、「米国のファストフード、中国人の健康に重大な影響」と題する記事が最近米フォーブス誌(電子版)に掲載され、中国では急速な経済成長による食生活の西洋化により、肥満、糖尿病、心臓病などの慢性疾患が急増していると伝えられています。

このことから、抗糖化、アンチエイジングを心がけるのであれば、神経質になる必要はありませんが、なるべくトランス脂肪酸を多く含むようなファストフードを避けることをオススメします。

伝統的な日本食を見直そう

伝統的な日本食を見直そう昔ながらの日本の食事は「医食同源」という言葉があるように、農作物や魚介類の「命」をいただき、健康を養うという思いがありました。また日本では「旬」を大切にしますが、それはその食材の栄養価がもっとも高い時期でもあるのです。

旬の青菜のおひたしや根菜の煮物などをたっぷり摂れば、その中に含まれている食物繊維が糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えてくれます。また、玄米などの穀物にも食物繊維が含まれていますし、キノコや海藻類などもカロリー低めでビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれる優良食品です。

また、懐石料理に代表されるように一品ずつゆっくり供され、食事においても礼儀・作法を重んじながらゆっくりよく噛んでその料理や素材をしっかりと味わいながら食べる。これも血糖値を急上昇させない抗糖化に適った食事といえます。