抗糖化コラム

糖といってもいろいろあります

糖といってもいろいろあります

ひとくちに「糖」といっても糖の種類によって体への吸収の早い糖と遅い糖があります。これはそれぞれの分子構造が違うためです。

もっともシンプルなのは「単糖類」でブドウ糖と果糖などが該当します。単糖類が2個結合すると「二糖類」となり、砂糖や麦芽糖、乳糖などがこのグループになります。数個~10個で「オリゴ糖」、それ以上は「多糖類」になります。

多くの種類の糖は、消化・吸収の過程でブドウ糖に分解されます。基本的に構造が複雑なほど、消化・吸収はゆっくりになります。ただし、同じ二糖類でも麦芽糖は分子の形から砂糖よりも消化・吸収はずっと遅めです。

甘いお菓子はNG?

糖化のお話しをすると「甘いお菓子は食べない方が良いのでしょうか?」という質問をよくされます。

お菓子類に多く含まれている砂糖やブドウ糖・は、消化・吸収が速く、急激に血糖値を上げる食材の代表選手です。また最近市販のお菓子やアイスクリームに多く含まれている果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は、糖化のスピードを加速度的に早めます。

甘いお菓子はNG?よく「脳のエネルギー源はブドウ糖」ということもいわれますが、脳の代替エネルギーは存在しますし、少なくとも現代日本の食生活では、極端なベジタリアンでもなければ砂糖不足(炭水化物不足)という事態はありえません。むしろ炭水化物の過剰摂取による糖化の促進の方が問題です。

しかし、絶対にお菓子などの甘い食べ物を食べていけないのではなく、食後のデザートとして適度な量であれば、糖化への影響は少ないということになります。

あと、もう一つ注意点があります。人間の舌は冷たい水分に溶けた糖の甘味にはかなり鈍感になります。そのため市販の清涼飲料水やアイスクリームなどにはびっくりするほどの糖が入っています。みなさんも溶けたアイスクリームや気の抜けた炭酸飲料水の甘さに驚いたことはありませんか。

また健康的な飲み物と思われがちなスポーツドリンクにもたくさんの糖が含まれ、私たちの大学の診療所では運動部のアスリートたちの多くが虫歯になって問題となっています。

驚くべきことに350mlの缶コーヒーにはスティックシュガーに換算すると実に7本分の糖が含まれているのです。

果物は食物繊維が多い優良デザート

果物は食物繊維が多い優良デザートまた、果物はどうでしょうか?という質問もよくされます。食物繊維を多く含んでいるため、ジュースなどにせず、ゆっくりと食べるのであれば問題ありません。食物繊維やビタミンが多く含まれるグレープフルーツなどには、血糖値を緩やかにする効果があるため、食前に食べることをオススメします。

もし甘いものもが欲しくなったら、毎回は無理にしても出来るだけ果物などGI値の低い食品をお摂りいただくことをおススメします。

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