抗糖化コラム

糖化とダイエット

糖化とダイエットは同時進行

体内で余ったブドウ糖は、一部は体の中の様々な細胞のタンパク質と脂肪を糖化させていること、もう一部は脂肪に変換されて皮下脂肪や内臓脂肪として溜まっていくことをこれまでにお話ししました。これらは血糖値を下げるために過剰に分泌されるインスリンの働きによって加速します。

つまり、糖化も肥満も血糖値の急上昇が引き金となって同時進行しているということになります。ですから肥満している方は糖化リスクが大きいとも言えるのです。

抗糖化食はダイエット食

抗糖化食はダイエット食当コラムでお話ししている過度の糖化を避けるための食事方法など、つまり糖化対策は医学的にみて有効なダイエット法と言えます。

これまでカロリーや脂肪分を抑えるべきと、さまざまなダイエット法が議論されたり、検証されたりしてきましたが、有名なアメリカの医学雑誌で「炭水化物ダイエット」が最も効果的であるという論文が発表されました。

炭水化物を減らす食事療法として、低インスリンダイエットやアトキンス式ダイエットなどが知られていますが、ご飯(米)や麺類を多く食べる日本人には定着しませんでした。アメリカでは、野菜とお肉だけでダイエットができるということで、一時ブームになったダイエット法です。

つまり肥満改善(対策)として炭水化物ダイエット、特に血糖値とインスリンの上昇を引き起こす原因を抑制することで、その効果が認められているのではないでしょうか。また、大幅なカロリー制限がないため長続きしやすく、リバウンドを引き起こしづらいダイエット法だと考えています。

無理なダイエットはやめましょう

無理なダイエットはやめましょうしかし、現代の女性の傾向として既にやせ型の体型にも関わらず、更にやせたいと思っている人が多くいます。必要以上に皮下脂肪を減らすと、冷え性の原因を引き起こし、ホルモンバランスを崩してしまう可能性もあります。

BMIは22~25が標準ですが、この数値が18以下の人はダイエットに走らず、炭水化物:タンパク質:脂肪=6:2:2というバランスのとれた食事を心がけましょう。

炭水化物:タンパク質:脂肪=6:2:2

また、糖化を引き起こす急激な血糖値の上昇を防ぐためには、ゆっくり噛んで食べるという食生活をおすすめします。